平地性のゼフィルス類の多くは夕方が活動期で、朝・昼は下草にいたり、木陰に隠れていたりする。大昔清瀬の森でアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミが樹上で活発の飛び回るのをシルエットで見た。オオミドリシジミは早朝が活動期で、♂は少し広い空間の日の当たる葉上で翅を拡げて「縄張り」を宣言している。これを「テリを張る」という。良い場所で♀が来るのを待つ。他の♂が近づくと緊急発進して追い出そうとする。この画像は直ぐ下を通過する瞬間。直ぐに発進した。この間0.05秒。
追いかけて強者を決める卍巴飛行。2頭でクルクル回って強さを比べている。
これは羽ばたきの速さで優劣が決まるらしい。3頭まではクルクル回っているが、4頭以上になると大きく動き回る。大きな集団が動き回る様子は結構迫力がある。こんな姿をトリミングなしで撮ってみたいが手段が見つからない。ひねっても出てこないしなびた頭で考えてみよう。インターバル撮影がヒントかな。これが出来るカメラは古い奴一つ。次回試せるかな?
ミドリシジミの早朝の様子とは大きく違うオオミドリ。テリ張り行動をいくつか載せよう。
ミドリシジミ類の構造色は見る方向でくすんだりする。オオミドリのほぼ真上は良くない。
明日は巴飛行の合成写真を載せよう。