昨日気がついたら5頭が羽化していた。とりあえず24時を過ぎてからスタジオをセットして裏面の模様を撮った。ひとつは通常タイプのようなはっきりした波模様で中間型のようだ。他のは波模様の少ないタイプで低温期型のようだった。
因みに秋に野外で撮った通常型と昨日アップしたツメレンゲの花で撮ったタイプと比較すると明らかに違いが分かる。
後翅外縁の白く縁どられた褐色紋の白色が外縁沿いに淡い白線のみになり、太い白帯の内側も白線に縁取られた褐色紋が広くなって全体の波模様が少ない。また、尾状突起のつけ根の肛角紋がかなり小さくなっている。ほとんど消えてなくなっているタイプもある。学研の日本産蝶類標準図鑑にも指宿産の低温期型が出ているが同じように白帯が広くなり波模様が不鮮明で肛角紋が著しく減退するとある。
今頃羽化するウラナミはほとんどが低温期型のようだ。過去の例を挙げる。先ずは2012年1月
次は2008年4月羽化。2月に蛹化して4月まで冬の寒さに耐えてエネルギーを使い果たしたのか撮影後息絶えた。肛角紋のほとんどなくなった典型的なタイプ。逆光で少し暗い。