クズの花が咲くとウラギンシジミの卵や幼虫を思い浮かべる。先日、テニスコートの脇でウラギンが飛んでいたので帰りに崖から垂れ下がるクズの花を探していたら、高崎里山の会のSSKさん、庚申山にも来るらしい。全くの奇遇。里山ボランティアで逢うこと約して別れた。崖の上はブッシュでダメなので山に少し登るとクズの花がいっぱい。卵や幼虫も見つけた。卵は1mmくらいだけど大きいほうは円形でゴルフボールみたいにディンプルがあるが小さいほうはへこみよりも出っ張りのボツボツタイプ。調べて見るとディンプルタイプが正解。ボツボツタイプもシジミチョウの卵に見える。
幼虫も奇妙な形をしている。尻のほうに2本の突起があって、体にさわったりつかんだりすると小さな黒い突起をヒラヒラさせる。「毛槍」と呼ぶ人もいるが、外敵に対する「脅し装置」だそうだ。今回は写真が無い。
蛹も変った形だった。飼育容器の角にピタリとくっついた扁平で盛り上がった形をしている。野外では葉の上で蛹化するらしい。前蛹まであった2本の突起は取れている。
シジミチョウ科でもウラギンシジミ亜科の唯一の種だからいろいろ変っている。♂2頭が場所取り争いをしていた。単なる小石の上の争い。
♀の産卵は大きな葉の影なのでなかなか見られない。葉の間にもぐったら産卵場所探し。出てきても遠くには行かない。またもぐる。