11月に石垣島でクロバナヤブツルアズキの花をいくつか採って来た。もちろん、卵があったり小さな食痕のあった花だ。11月はまだ咲き初めで、暖かい場所でいくつかかたまって咲き始めていただけだ。これをもって帰ったら、卵の抜け殻がついていた。
この花にインゲンマメを入れておいたら、豆に穴を開けて食い込む幼虫がいた。花に黴が生える頃小さな幼虫も見られた。これが今、一ヶ月を過ぎて蛹になろうとしている。
両方ともウラナミシジミのような気がするが、採集場所ではウラナミシジミを見ていない。卵を産んで他へ行ったか、死に絶えたかもしれない。でもこの場所にはマメ科を食べるルリウラナミシジミのような他の蝶もいた。同じような幼虫だろうから区別がつかない。地域差のないウラナミシジミだとしても冬型の蝶が出れば嬉しい。羽化が楽しみではあるが、死なせてしまうのが忍びない。