鏑川右岸のムラサキハナナの咲く「ツマキチョウの小径」は一日いても楽しいが、午後のほうが吸蜜する姿が見られるので写真を撮るにはお薦め。トラフシジミを撮ったのが3時過ぎなのでこの前後に出かける。ここに来て♀の姿が多くなった。この時間♀は早めに休んでいる。そこに♂が来ると交尾拒否の姿勢をとる。♂は数回その周りを旋回し、最後に正面から確認して飛び去った。
これを最後に飛び去り、♀は安心して翅を閉じた。
なかなかこういう場面を撮るチャンスは少ない。ヤマトシジミやベニシジミは2頭でいるところをよく見るが、バタバタしているのとそばにおとなしくしている。そのうち別々に飛んで行ってしまう。このバタバタが交尾拒否なのだろうか。ゆっくり観察してみよう。
風の強かった日、ツマキチョウは必死で飛んでいた。風の弱い地際を飛び、そこで目につくホトケノザで吸蜜。はびこると言っていいほどに生えるホトケノザ。意外と吸蜜に来るチョウは少ない。たまに来るチョウに花粉の媒介を頼んでいるのではない。スミレと同じ閉鎖花で増えるから「虫が来れば蜜はやるよ」と言う程度ではないだろうか。
そんな下を飛んでいるばかりではない。上から降りてくるときがある。
前にも出したが青空の背景は明るくて良いし、ライトモスグリーンのからくさ模様が綺麗だ。