ヒガンバナはやはりアゲハを呼ぶ花の代表格である。ユリは虫媒花の中でも蝶媒花だが、ヒガンバナもあの突き出た雄しべ雌しべに届くのはアゲハ類の大型の蝶なのだろう。日本のヒガンバナは種をつけないという。せっかくチョウを呼んで受粉しても無駄になってしまう。無駄なエネルギーは使わないのが自然界のルールのはずなのだけれど・・・。
埼玉北部には結構ヒガンバナが多い。通りかかった田んぼの脇でアゲハらしきチョウ。止まって静かに近寄るとキアゲハだった。どういう基準で止まるのか分からないが、新鮮な花には余り止らないような気がした。
我が家の庭でも早咲きと遅咲きのヒガンバナが出てきた。今年の特徴のようだ。ヒガンバナと共に秋を彩る花。サクラタデにカリガネソウ。サクラタデはわかり易い名前だがカリガネソウの由来。雁金紋から来たとか、昔読んだ本では雁が鳴きながら飛来する頃に咲く花。雁ヶ音草とか。ウソだろう。