春の彼岸で墓参りに行ったついでに小石川植物園に行ってきた。地下鉄の茗荷谷駅から下ったところに「縛られ地蔵」で有名な林泉寺。ここで親戚の墓参りを済ませ今にも咲きそうな桜並木を下って植物園。入り口近くにソテツ。精子が見つかった記念のソテツがある。その下やあちこちに小さな白い花。オオイヌノフグリのアルビノかと思ったがあまりにも多すぎるのと少し小さい。あとで聞いたらコゴメイヌノフグリだという。コゴメの名はコゴメグサに似るからとあったが同じゴマノハグサ科でも似つかない花だ。むしろ小さな白い花をコゴメ(小米)と呼んだというほうが似つかわしい。
2006年には植物園で見られるとあるが、ほかの植物と一緒に入ってきたのかな。
染井吉野は蕾が色づいているのもあったがもう一息。ほかの早咲きの桜がいくつか咲いている。
寒緋桜にはヒヨドリが来ていた。メジロなどはヒヨドリを恐れてか近くにはいなかった。
早咲きの大島桜とマメザクラが白と赤で競演していた。
そういえば河津桜の親がそろっているので新たなハイブリッドが生まれる可能性があるのではないか。
雪国の早咲きの桜チョウジザクラ(丁字桜)も咲いていた。
低山でよく見るキブシ」。こんなに花をつけるのは珍しい。
岡山の阿哲台の名の付いたマンサク。アテツマンサク。
胸高直径が1mにもなるスズカケの木が何本かある。通った高校のすぐ前の中仙道の街路樹がスズカケの木であった。古い歌の「鈴懸の道」、・・・やさしの小鈴・・・とあるがその小鈴を見たことがなかった。ここにはいくつも落ちている。そっと振って見るとカサカサと音がする。歌の文句とは違う音だ。
別の歌で「風」。これに出てくる「プラタナス」がスズカケだ。ギターを抱えて歌った。懐かしい。・・秋の彼岸にも来てみよう。
栃木の蝶友がこの写真を見てこの実は違うよとそっと教えてくれた。調べてみると近縁のモミジバフウの実である。鈴懸のほうは丸い実で昔見たのと同じだ。ハワイアンっぽい演奏の歌を思い出した感傷は何だったのだろうか。