埼玉の中部丘陵地帯にはウスバシロチョウが多いという。ウスバシロチョウはアゲハチョウの仲間で、シロチョウではない。鱗粉が少なく、うすく透けて見えるからそう呼ばれたのだろう。学名はギリシャ神話で太陽神のアポロが住むといわれるパルナッソス山に因んだパルナシウス属で、世界にはアポロ蝶のように赤や青い紋を持つ美種が多い。日本には大雪山に赤い紋のあるウスバキチョウがいる。ウスバシロは氷の意味のグラシアリスで赤も青もないけれど薄氷のような翅はかなり魅力的。
翅を広げゆったりと飛ぶ姿はとても優雅な感じだが、白い蝶を見ると結構速いスピードで追い回し、追いかけられる。高い木の梢で休んで見張り、白い蝶が来ると上からフワッと降りてくる。何だ、雌探索だ。木の花の蜜もよく吸いに行くようだ。青空をバックにした写真はかなり良い。次回。
ウスバシロの広場を出ると、蝶は少ない。去年までは他でも飛んでいたが、木が切られた。更新ならいいが、どうだろうか?川岸の道でギンイチモンジセセリ。春型は一文字線がはっきりして良い。
広場に戻ると林の中で、ミヤマカラスアゲハ。羽化したてで翅を伸ばしているところ。綺麗。