キンラン・ギンランなんてシュンランやエビネのように丘陵の林には必ずこの時期に見かけた植物だが、里山の開発・荒廃と共に見かけなくなってきた。シュンランやエビネは庭に植えても育つが、キンランはほとんど育たない。園芸店でも全く見かけないのは、育てられないからなのだ。「キンランを見たら写真を撮って、花も取っておけ!」と言われるくらいの花だそうだ。数年前、キンランもギンランも見たから宝くじを買ったが、金運には関係なかった。HさんからKS山の林の中に咲いているというので行って見た。
この山は健康のためのウオーキングやバードウオッチャーの山になっていて山菜取りも見かけない。当然、山の花の山取りなんて出来ない。一面の笹薮も手入れされて比較的明るい林床になって、環境が戻れば、このような花も戻ってくるのだ。
ハルジオンが一面に咲いている斜面にもうツマグロヒョウモンが飛んでいる。温暖化の象徴として取り上げられている蝶だ。昨年あたりから群馬での越冬が確認されている。スミレを食う憎き奴だが、今年は防御しよう。
コチャバネセセリが夢中で蜜を吸っている。小さいほうが可愛い。
帰りに神流川の支流笹川に寄ってみた。カルガモも子育てを始めたのかワンペアのみ。風の強い中、ジャコウアゲハのメス。風に飛ばされまいと普段からゆったり飛ぶのがもっとゆっくり飛んでいた。