庭に蝶を呼べたら写真を撮り易いのは言うまでもない。普通の園芸植物は豪華で綺麗な花が多いが、改良していく過程で虫を呼ぶ「蜜」の少ない花になってしまった。バラやボタンに来る虫は少ない。花札の猪鹿蝶の「ボタンに蝶」はほとんどありえない構図。パンジーやビオラにツマグロヒョウモンは来るけど花に集まる蝶は少ない。小さな花の集合した花のバーベナは背が低く横に広がり、芝桜を小型にしたような花で色も豊富で花期も長く人気の花。この花と同じ形だがずっと小さく、背丈が1m以上になる三尺バーベナは、知る人ぞ知る蝶を呼ぶ花の第一人者だ。5月~11月まで咲き続ける優等生。普通の花屋やホームセンターでは売っていないが、種が飛んであちこちに野生化している。我が家でも大株となり、蝶を呼んでいる。
散房花序の花がいっぱいなので切り取って飼育した蝶の写真を撮るときにも利用して結構評判も良い。最近G蝶会の方から頂いたオオウラギンヒョウモンの幼虫が蝶になった。この草原性の蝶はいまでは阿蘇周辺だけが確実な生息地になってしまった貴重な蝶だ。
この蝶に似たツマグロヒョウモン♂も良くやってくる。この南方系の蝶は逆に生息地を北へと広げている。3年ほど前から群馬でも目立つようになり、越冬も確認されている。地球の温暖化なのか。パンジー・ビオラの普及によるものか。我が家では貴重なスミレの大敵になっている困り者。