さいたま市のミドリシジミの森の直ぐ横の天然記念物「サクラソウ自生地」。今は一面の葦(芦)原。豊葦原瑞穂の国とはこんなところか。荒川の氾濫原。これが、サクラソウを育てた環境なのだろう。周辺でチョウを探したが、この時期のありふれたチョウばかり。帰ろうと遊歩道を行くと、変な形の葦。
前から話題になっていたが形は違うようだ。自然に出来たのか。鳥や虫の仕業か。葦の病気か。葦の葉のつき方は互い違いに出る「互生」のはずだが、茎に対して片側に出ている。不思議。
先端部分を引っ張ってみると、上の部分がねじれて抜けた。伸ばせば普通の葉になりそう。成長に合わせて茎が伸び、葉が一段ずつ伸びるにあわせて、葉の先端をつかんでねじれたような出来か。一番下を見るとつる草が葉をに絡まっていた。
そうか。伸び始めの頃に、先端の葉を縛るとその中から次の葉と茎が伸びてきて、前の縛られた葉に先端が突っ込んだようになり、互生の葉が引っ張られる力でねじれが出たのかな。植物の伸びる力はすごい。少しずつ力が加わると考えられない物を持ち上げる。新しい舗装の駐車場。タンポポがアスファルトを持ち上げて亀裂を作って顔を出しているのは良く見かける。
閑話休題。勝手な推論だけど、もう実験は無理なので、来年の葦の成長期に輪ゴムか何かで押さえてみよう。葦が芽を出す姿を「角ぐむ」というが、今年はその写真を撮ろうと思っていたが、時期を失した。今回の実験を考えれば忘れないかも知れない。忘れものが多くて「あるちゅうはいまー」か。