オオミドリシジミを初めとするクヌギ・コナラ類を食樹とする一群のシジミチョウをゼフィルス・・・ギリシャ神話のの西風の神・・・と呼んでいる。ゼフィルスは決まった時間に集まり配偶者探しを行う。先に羽化した♂たちは♀をいち早く探せる一番良い場所の取り合いをし、他の♂が縄張りに入ってくると追い掛け回し、くるくると回る巴飛行(卍とも云う)で羽ばたきの強さを比較する。大昔、標本を見るのも難しいと図鑑に出ていた「ヤクシマミドリシジミ」を採りに行ったとき、アカガシの林の間を数十頭の♂が乱舞し、その内の一頭があとから来た♀と抜け出したのをネットイン。めでたく雌雄をゲット。今でも網膜に焼き付いている。数が少ないと巴飛行になり、多くなると乱舞となるのか。オオミドりは朝早くは乱舞とも言える集団飛行も見られるが、二頭でくるくる巴飛行が多い。オオミドリは7時から10時半くらいまでが持ち時間。あとはどこへ隠れるのか。
翅を広げたスクランブル姿勢から発進
四頭、五頭の集団飛行
二頭でくるくる巴飛行
そこへもう一頭左上から闖入
三頭の三つ巴かと思うまもなく
三方向へ解散。
この間僅か0.2秒。