このところオオミドリシジミ、ミドリシジミ、アカシジミを撮った。チョウ好きの人には「何だ。普通種じゃないか」と言われるゼフィルスだ。しかし、この写真を撮るのは結構難しい。オオミドリは朝早い時間の活動時間帯に行くと少し陽の当たる空間の見晴らしの良い葉の上でテリトリーを主張して翅を拡げているので、開翅の姿を撮影できる。しかし、この翅の金緑色は方向によって全く見えなくなるので、どの方向から撮るのかで出来栄えが違う。まして高い葉の上、結構難しい。そんなとき、連写機能を持つカメラで飛ぶところを撮ると綺麗な翅が光る。
オオミドリの♂の巴飛行は「良くあんなに飛べるな」と思うくらいに小さな輪(彼らにとっては大きい)を作るように見えるグルグル飛行だが、その飛跡を見ると途中でUターンしたりして複雑な動きだった。
ミドリシジミやアカシジミは活動期が夕方なのでシルエットの写真になってしまう。したがって、朝、下草の上に降りてきている時間、特に涼しいときには陽に向かって翅を拡げ体を温めるときが綺麗に撮れる。日が昇って暑くなると木陰で涼んでいるのを見かけるが、いくら待っても翅を拡げない。
ピントのあいまいな連射カメラは奥行きの無いところに止まっている場合が一番綺麗に撮れる。一眼レフのように背景のボケは苦手だ。これが分かるのにほぼ一年かかった。
このカメラも発展途上のようだ。